ソロキャンプで、福島県会津地方のソウルフード「羊肉」を本格炭火のジンギスカンで食べる

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今回福島県南西部会津地方の奥地「檜枝岐(ひのえまた)村」にソロキャンプに行って来ました。
ソロキャンプで、ジンギスカンを作るに当たり、筆者が大切にしている炭火のおこし方やキャンプの手順など詳細にご紹介したいと思います。

この時に一緒に作った「ソロキャンプにおススメ!LODGEのスキレットで作るお手軽燻製料理」の作り方については以前の記事をご参照下さい!

なぜ、福島県会津地方でジンギスカンが有名なの?

福島県南西部の南会津町や只見町は、ラム肉(生後2年未満の仔羊)・マトン肉(生後2~7年ほどの成長した羊)の羊肉がソウルフードです。このエリアでは戦後昭和30年代に、田子倉ダム・発電所建設の際に、全国から集まった多くの建設作業員が価格の低い「マトン肉」を食べ、それが町に広まり定着したと言われています。(諸説あり)その為か福島県南会津町や只見町エリアでは、何件か美味しい羊肉を卸してくれるお店があります。ジンギスカンの本場福島県会津地方では、「ラム肉」よりも「マトン肉」の方が人気です。

今回は南会津町在住地元の友人より教えて貰った商店で羊肉を調達しました。

ジンギスカン用羊肉が買える南会津町山正商店さんのご紹介~酒蔵花泉酒造さんのロ万シリーズを買うことが出来るお店~

山正商店さんは、国道352号線沿い福島県南会津郡南会津町塩ノ原にあります。ヤマザキショップも兼ねていて、地域の拠点スーパーの役割もあります。ここの魅力は地酒の種類が豊富で、南会津町の有名な酒蔵花泉酒造さんのロ万(ロマン)シリーズを買うことが出来ます。(他にもお酒の種類は沢山あります)また、地元で製作された民芸品の販売もしていますので、近くにいらした際には是非お立ち寄り頂きたいお店です。

会津地方でジンギスカン用の羊肉(ラム・マトン)を調達する際のポイントと大体の金額

羊肉は基本的に冷凍保存で管理されているお店が多いです。注文する際は前日までに電話で「必要な量と受取時間」を伝達しておくのが親切だと思います。お店により異なりますが、会津地方に流通している羊肉は海外産の物が多いので、必要な分を解凍して提供しているようです。

今回は「ジンギスカン用の羊肉を1kgタレに漬けて用意して下さい」とオーダーしました。

※ソロキャンプでは量が多いですが、地元の商店でせっかく用意して貰うので、小さい単位ではなくkg単位で購入するようにしています。金額は1kgで2,580円(税込)でした。

ジンギスカン鉄鍋のご紹介(穴無しタイプ)

ジンギスカンを焼く際は、専用の鉄鍋で焼いて食べるのがとても美味しいです。炭火の遠赤外線の熱で炙ったお肉はとてもジューシーで格別です。

今回使用するジンギスカン鍋は「穴無しのタイプ」のものです。肉汁を落とす穴が無いので、ジンギスカンのタレがそのまま野菜に染み込んで美味しくなります。

会津地方でのキャンプやバーベキューでジンギスカンを行う事がとても多いので、2021年にヤフーショッピングにて約3,500円で購入しました。

ジンギスカン鉄鍋の使用上の注意 ~家庭用ガスコンロでは使用不可~

ジンギスカン鉄鍋は直火のバーベキューコンロやカセットコンロでの使用を想定したものです。ジンギスカン鉄鍋の特徴は羊肉を焼く部分の中央が山型になっています。底が平面で無い為、家庭用ガスコンロでは五徳の中央にある温度センサーが鉄鍋を認識せず、エラーを起こして使用が出来ませんでした。一部では使える機種もあるかもしれませんが、我が家の家庭用ガスコンロで使用出来ないので、アウトドア専用で贅沢に使っております。

炭火での火のおこしかた ~着火剤の使用方法の説明~

火おこしの手順についてご紹介です。

①バーベキューコンロの中央に大きさの異なる10個ほどの炭をくべる。
②下に空気が入るように炭をくべて、その下に「固形の着火剤」を3~4個入れる。
③チャッカマンで「固形の着火剤」に火を付け、炭に火が移るようにうちわで扇ぐ。
④その作業を繰り返し行う。
⑤20分ほどうちわで扇ぐと炭に火がつき始めるので、徐々に広げていく。
※炭がおき火(バーベキューが出来る状態)になるまで経験上平均1時間近く掛かりますので、先に火おこしをして炭がゆっくり燃焼していく時間も考慮して作業しましょう。

危険物取扱者の資格を持つ筆者が教える、炭を着火する際の注意点~固形の着火剤を使おう~

炭をおこす着火剤は「固形の着火剤」と「ゼリー状の着火剤」の2種類あります。筆者は必ず「固形の着火剤」を使うようにしています。理由としては、初心者でも扱いやすく、必要な量を板チョコのように割って使う事が出来ます。また火力が弱い時に途中で追加しても安心して使える事です。「固形の着火剤」の成分は、おが屑などを固めたものにパラフィンワックス(蝋)や石油などの燃料を混ぜ合わせてものなので、燃焼させると若干油の臭いがするのが特徴です。ホームセンターで1個150円程度で購入出来ます。

もうひとつの「ゼリー状の着火剤」はメチルアルコールをゼリー状にしている為、着火後燃焼するスピードが速く、火の付きが良いのが特徴です。一方でメチルアルコールの揮発性が高く、燃焼している途中で「ゼリー状の着火剤」を投入すると爆発する危険があります。「ゼリー状の着火剤」は消防法で「危険物」に認定されている為、使う際には注意が必要です。

勿論「ゼリー状の着火剤」は正規の着火剤としてホームセンターなどで販売されているので「火を付ける前に適正使用」するのは問題無いですが、燃焼している途中でまだ火が付いていないと思い「ゼリー状の着火剤」を追加投入してしまうと、爆発などで火傷や怪我を負う危険があります。

グループキャンプやバーベキューは仲間との共同作業です。火おこしに慣れている人もいれば、初めて行う人もいて、「ゼリー状の着火剤」の危険を知らずに誤って使ってしまい、怪我や火傷をさせてしまう事が発生させてしまっては大変です。リスクマネジメントの意味も込めて必ず「固形の着火剤」を使うようにしております。
※筆者は危険物取扱者 乙種四類「引火性液体」の有資格者です。

ジンギスカンの材料をご紹介(2人前)

  • ジンギスカン用羊肉(ラム・マトンどちらでも)300g
  • キャベツ(1玉の1/4をザク切り)
  • もやし(1袋の半分)
  • エリンギ(3本)
  • 原木椎茸(4個)・・・道の駅に売っていました。
  • 塩・こしょう(今回はタレ付きのお肉なので味付けは最低限です)
1kgの羊肉です。ボリュームがありますね!
エビ・タラ・チーズは燻製で作ったものです。

おいしいジンギスカンの本格炭火での焼き方

先ほど火おこしした炭火がおき火になった所で、ジンギスカン鉄鍋をバーベキューコンロに置く

加熱した段階で、羊肉の脂身を鉄鍋にコーティングする。脂身が無い場合はサラダ油かオリーブオイルを鉄鍋に塗る形でもOKです。

焼き方はジンギスカン鉄鍋の上部に羊肉。下部のくぼみの部分にキャベツ・もやし・キノコ類を置いて焼いていく。このように焼くことにより、肉汁が下部のくぼみに流れておいしく食べる事が出来ます。

※この際の炭火は弱火で大丈夫です。じっくり焼くようにしばらく待ちましょう。
お肉と野菜に火が通ったら出来上がりです。

炭火で焼いたジンギスカンを食べてみる

今回購入したジンギスカン用の羊肉は厚手にカットされており、口に入れるととても食べごたえがあるお肉でした。お肉と野菜がタレと絡み合って絶妙なおいしさです。キャンプに来て良かったと思うひとときですね。なお、ジンギスカンのおススメの〆は「焼きうどん」です。今回うどんの用意はしていましたが、お腹の都合で泣く泣くキャンセルでした。ジンギスカン後の焼きうどんは羊肉の脂と野菜の甘みが絡み合ってとてもおいしいのです。

炭の燃焼もいい感じですね。

本格的なジンギスカンバーベキューを作ってみた考察~量に気をつけよう~

今回福島県会津地方ならではの「ソウルフード」ジンギスカンをソロキャンプで作ってみました。1人で食べるには少々量が多かったですが、炭火でとても美味しく食べる事が出来ました。キャンプに行くとお肉だけでは無く道の駅で新鮮なお野菜なども大量に買ってしまい、食べ残してしまう事もしばしばあります。現にジンギスカンの残りのお肉は電源サイトを借りたので持参の冷蔵庫にて保管し、翌日以降は冷蔵保存で持ち帰りました。お肉類は残っても良いように真空パウチになっている加工品がおススメです。

バーベキューで食べたかった「山賊焼」そのまま持ち帰りました。

ジンギスカンのお肉を焼き終えた後は、ゆっくりとお酒を飲みながら星空の下で焚き火を楽しみました。キャンプ地の檜枝岐(ひのえまた)村では真夏でも夜は20℃以下になりますので、焚き火で心地よいひとときです。

炭火の後始末について

ジンギスカンで使い終わった炭火についてですが、火がちゃんと消火しているのを確認してから寝るようにしましょう。少しでも火種が残っていると風に煽られて火災に発生する事もあるので、火の状態は必ず確認して下さい。
今回お世話になったキャンプ場では灰入れの缶があったので、翌日処理しました。
※キャンプ場に灰入れなどが見当たらない場合は、キャンプ場の管理人さんに処分方法を尋ねて適切に処理をしましょう。捨てる場所が無ければ消火しているのを確認して持ち帰りましょう。使わなくなったお菓子の缶などがあれば良いですね。

ソロキャンプを始めたいあなたへのアドバイスは、決して無理はしないこと

2回に渡ってソロキャンプの「燻製の作り方」と「ジンギスカンバーベキュー」の記事を執筆しました。ソロキャンプではグループキャンプでは出来ない、1人ののんびりした時間を楽しむ事が出来ます。しかし全て1人でこなして、状況判断しなくてはいけないので、色々とやる事が多いです。

「ソロキャンプ」をしてみたいけれどまだ経験な無い方へのアドバイスは「無理をしないこと」です。
「自宅でキャンプの装備を準備し、車で遠方の現地まで行き(交通機関利用の場合もありますが)、テントの設営をし、食事を作る」1日で、ここまで1人でやると結構疲れます。その為、疲れた時は無理をせずに、レトルト食品やカップラーメンで食事を済ませる。(キャンプ場で食べるカップラーメンは格別に美味しいです)焚き火などせずに早めに寝るなど、「やろうと思っていた事を」手抜きをしながら楽しんで貰えたらと思います。筆者も車を手に入れて最初に出掛けた車中泊キャンプ(10年ほど前は貧乏キャンプと言っていました。)では、カップラーメンとレトルト食品で食事を済ませました。一番最初に天候悪化や大事な物を忘れ物していたり、アクシデントも付きものです。疲れたまま無理をしてもよい事は無いので、早めに身体を休めて翌日に備える事も大切な判断です。翌朝早起きして、ぼーっとしながらゆっくりコーヒーを飲む時間も格別です。
また檜枝岐(ひのえまた)村の土地柄、尾瀬国立公園・尾瀬沼までハイキングや会津駒ヶ岳の登山も良いですね。比較的登りやすいルートも沢山あるので、自分のペースに合った形で楽しんで下さい。

キャンプの朝に飲むコーヒーは格別です。
尾瀬国立公園内の尾瀬沼からみる日本百名山燧ヶ岳(ひうちがたけ)です。
日本百名山会津駒ヶ岳の登山道です。

今回の記事はいかがだったでしょうか?
次回はキャンプ場で使うグッズの紹介やキャンプで余った食材を使ったリメイクレシピなどの紹介をしていけたらと思います。

今回も訪問頂きありがとうございました。次回の記事も楽しみにしていて下さい。

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